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2005年12月30日

事故の続報

さて、相変わらずマスメディアは「1年のうちに2度も大惨事が繰り返され云々」というのには熱心でも、尼崎事故の時に散々言っていた「鋼製車体はステンレス車体より強度が優れている、だから安全」というような、ある人の言葉を借りれば「超常現象」、ほとんどオカルトの類のような報道が今回完全に否定されたことに関しては何も触れていませんね。
今回の事故と尼崎事故は、繰り返されているも何も全く性質の異なる話で、あえて比較できる点といえば、そのオカルト的報道程度なのに。

もし今回のような、ほとんど想定の範囲外の気象現象によって発生した事故を完全に防ぎたければ、全線路上に札幌の地下鉄にあるようなシェルターを大分強固にしたやつでも取り付けるしかないわけですよ(その前に道路交通の安全性はどうなのよというのはここではおいておきましょう)。それも対症療法でしかない、相手は天候なのだから。
今の交通業界は多大な運行継続圧力を受けており、例え天候が原因でも、列車を遅らせたり運休させたりすれば、他ならぬお客様の手によって社員は多大な心労を背負わされることになるわけです。国交省はまたオカルト的な対策を打ち出す前に、そういうことについて少しでも考えて欲しい。

投稿者 puszta : 13:47 | コメント (2) | トラックバック